リウマチ科|まの整形外科リハビリクリニック|京都市山科区の整形外科、リハビリテーション科

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リウマチ科

リウマチ科|まの整形外科リハビリクリニック|京都市山科区の整形外科、リハビリテーション科

治療方針

治療方針

関節リウマチは主に30~50代の女性に発症しやすく、手足の痛み、腫れが代表的な症状で、その他、手、肘、膝、足の指といった関節に左右対称でみられる腫れ、痛み、朝方のこわばり、関節の変形などを生じ、日常生活動作に影響が大きくでる病気です。当院では、日本整形外科学会認定リウマチ医である院長が、 採血検査やレントゲン検査、エコー検査などをもとに迅速に正確な診断を行い、体調管理、食事、生活動作に至るまで各患者さんにさまざまな角度から総合的にかかわっていく治療を心がけています。近隣の内科の先生方と連携を取りながらきめ細かな診療を行います。当院ではリハビリに力をいれていることを活かして、関節の評価を行い、積極的に疼痛をやわらげるリハビリを行います。

治療の流れ

1

診断

診察のうえレントゲン、採血、MRI、エコーで関節リウマチの診断を行います。診断確定が困難な場合がありますが、その際は当院の提携先の総合病院へご紹介し、さらに詳細な検査を行っていただきます。

2

治療開始

スクリーニング検査のうえ、免疫抑制剤の内服を開始し、免疫調整剤を追加したり、早期から生物学的製剤を追加、切り替えることもあります。

3

治療継続

お薬を増やしたり変更したりしながら、病気が収まっている寛解(かんかい)状態へ導きます。

4

寛解維持

定期的な診察と採血と副作用を確認し、よい状態(寛解)を保ちます。

5

薬を減らす

寛解維持が続けば、患者さんと相談して徐々にお薬を減らしていきます。

治療からリハビリまでの流れ

1

副作用対策

治療開始時にスクリーニング検査を行います:肺炎、肝炎、結核などの感染症の検査を行います。4~6週おきに受診し、診察、採血を行い早期の副作用確認を行います。副作用の症状が出現した段階では重症化していることが多く、早期に副作用に対応するために最初は1週から2週間間隔での小まめな通院をお願いしています。

2

定期検診

副作用の早期発見のために4週から6週おきに診察や採血、レントゲンを行います。治療の効果で寛解状態を経て、最終的にお薬を中止できた患者さんも数カ月おきには定期検診を行い再発予防につとめます。

3

リハビリテーション

リウマチは手足がこわばることで動きが悪くなってしまうことがあります。手足の動きを評価し、日常生活に影響があれば積極的にリハビリを行います。

4

骨粗鬆症対策

関節リウマチの患者さんは骨粗鬆症を合併することが多いです。骨密度を測定し、診断がつき次第治療を開始します。

5

食事管理

関節リウマチの患者さんは栄養状態が悪い方が多く、食事療法の相談を積極的に行っています。

リウマチとは

リウマチとは、身体のあちこちの関節が痛んだり、腫れたりする病気です。進行すると、関節が変形してしまいます。原因は不明ですが、免疫(細菌などから身体を守るシステム)の異常、遺伝子の異常、ウイルスや細菌感染などが組み合わさって起こるのではないかと考えられています。リウマチは決してめずらしい病気ではなく、どの年代においても発症し、特に女性に多いといわれている病気です。全身の関節内に炎症が起こると、痛みや腫れを起こしてしまいます。そうすると、関節内にある関節液が増えることで、軟骨や骨自体の破壊が進んでしまい、関節の役割が損なわれて、放っておくと関節が変形してしまいます。関節リウマチの治療については、近年、疼痛の軽減から骨や関節破壊の防止へと変化をみせており、治らない病気から治る病気へと変わってきています。早期診断し治療をしていけば骨や関節破壊の防止につながります。

リウマチの症状

早期にでやすい症状

  • 朝のこわばり
  • 関節の痛みや腫れ
  • 発熱
  • 倦怠期
  • 食欲不振

リウマチの症状として、関節の痛み(最初は手や足の指の関節が多い)や腫れ、朝起きた時に関節が動かしにくい、こわばる、手が握りにくい、微熱やのどの痛みが数週間続くなどがあげられます。リウマチは、早期に発見することにより、内服薬、または点滴や注射を使用する治療で、リウマチの症状はほぼ抑えられ、関節の変形を防ぐことが可能な時代になっています。関節の痛みや腫れは、年齢とともに起こる変形性関節症や変形性脊椎症に多く見られますが、リウマチが隠れていることもあります。リウマチは、早期診断・早期治療が重要です。少しでも気になる症状がございましたら、なるべく早くご相談下さい。

リウマチの検査

血液検査

炎症の程度といった免疫の状態をみながら、関節リウマチの可能性を調べるとともに、ほかの病気との鑑別を行います。リウマチ因子だけでは判別できないことが多いため、抗CCP抗体、抗ガラクトース欠損IgG抗体、MMP-3などを測定します。

エックス線検査

痛みのある部分を、エックス線検査することで、関節や骨の状態をみることができる検査です。検査は定期的に行い、経過観察を行います。

超音波エコー検査

エコー検査は、関節液の貯留や滑膜の肥厚等を確認し、関節の炎症を直接評価します。

リウマチの治療

リウマチの内科的療法

関節リウマチの診断がついたら、可能なかぎり早期に経口抗リウマチ薬による治療を開始します。使用可能であれば第1選択薬はメトトレキサートです。3カ月後に効果判定を行います。十分な治療効果がない場合には飲み薬の変更をします。主な飲み薬としては、メトトレキサート、サラゾスルファピリジン、ブシラミン、ミゾリビン、タクロリムスなどがあります。3カ月後に効果判定でメトトレキサート効果不十分の時には生物学的製剤の導入が、その他の経口抗リウマチ薬を用いていた場合は、メトトレキサートに変更することが望ましいと考えられています。これら経口抗リウマチ薬・生物学的製剤による治療効果は数カ月かかりますので、関節リウマチ患者さんに合わせて即効性のあるステロイドや非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)の併用をすることもあります。

リウマチの外科的療法

内科的治療を行っても関節炎がコントロールされず整形外科的な合併症が出た場合や、関節破壊が高度になり日常生活において支障をきたすようになると手術療法が行われます。手の伸展筋腱断裂・ベーカーのう胞などの合併症の外科的処置や、生物学的製剤などで効果不十分な場合は、関節滑膜除去術を行うこともあります。膝や股関節などの人工関節置換術、頚椎脱臼などの関節固定術、関節形成術があります。

関節リウマチ治療の留意点

症状が強いときは安静にして、関節を保護することが重要です。症状が落ち着いてきたら、適度な運動やリハビリテーションを行い、筋力や関節の動きを維持しましょう。感染症には常に注意が必要となります。喫煙や歯周病は、治療効果にも影響するため、禁煙し、歯周病はしっかり治療しましょう。